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プロ活動への決意
記者会見で報告しました通り、今年いっぱいで日本ユニシス株式会社を退社し、来年からプロとして活動していきます。
なぜプロになろうと思ったのか。そして、これまでの経緯や自分の気持ちなど、会見でうまく伝えられなかったことをここに綴りたいと思います。
まず高校を卒業してから今まで、日本ユニシスには第一線を離脱するような大きな怪我をしても、毎回サポートし続けてくださり、リオ五輪銅メダル、世界選手権優勝などという結果を残す事が出来ました。日本ユニシスに入ってからここまでたくさんの経験や学びを得れたこととても感謝しています。
私の中でリオ五輪が終わった時、次の目標は東京だと心の中で自然と決まっていました。「オリンピックで感じた悔しさはオリンピックで晴らしたい」と。もちろん勝負の世界なので絶対はないですし、こうしたから勝てるという保証もなにもありません。簡単にたどり着ける場所だとも思っていません。それでも、「私はそこに立ちたい!そのために、やれる準備を全てやって臨みたい」、そう強く思いました。
オリンピックは世界との戦いです。バドミントンは年間約20大会の試合が海外であります。それに加えて、海外の試合がない間に国内の団体戦やリーグ戦が組み込まれています。怪我が多い私にとって、このハードスケジュールをこなすことはとてもリスクがある事になります。また、試合数が多いことにより、練習の時間、体をケアする時間を思ったように作ることができない現状があります。
海外選手と戦うためには現状維持では太刀打ちできません。常に変化し、進化していく必要があります。そのために今の自分にとって何が必要か考えた時、企業に所属するのではなくプロとして活動することで、より自分に合った環境を作ることができるのではないかと思い、周りへこの気持ちを打ち明けました。
この私の思い・覚悟に対して、理解し尊重してくださった、日本バドミントン協会や所属先である日本ユニシス、そして私を支えてくださる皆様には心から感謝しております。
また、新たにスポンサーとして私を全面的にサポートしてくださる、太陽ホールディングス株式会社様にも重ねて感謝をすると共に、より一層の決意が固まりました。
もちろん良い反応だけではなく、前例のないプロ化に対して心配してくださる声もありました。私自身、全く不安がないかというと嘘になります。ですが、「どうしてもあそこに立ちたい」という強い思いは私の中で全くぶれることはなく、覚悟はもう出来ていました。
関係者の皆様、ファンの皆様には、新しい道への挑戦を温かく見守ってくださること、変わらず応援してくださることをお願いしたいです。
この度この様な形での前例のないバドミントン界第一号のプロ、新たなスポンサーの看板を背負うことに対して大きな責任と使命を感じておりますが、私がやるべきことは今までと何も変わりません。ただただ、自分の目標に向かって全てを捧げることです。オリンピックレースがもうそろそろ始まります。本格的な東京五輪モードに向けて、プロ化に至った経緯である、より自分に合った環境を作ることによってパフォーマンスを上げていきたいと思います。
私の思いを最後まで読んでくださりありがとうございました。
奥原 希望
2018年12月27日